プロセスを選択して、従来のコーティングと比較したHiPIMSコーティングAluCon®、FerroCon®、InoxaCon®の利点をご確認ください。

InoxaCon®では切削容量 [cm³] が
300 %
増加

CemeCon HiPIMSテクノロジーの利点

  • HiPIMSプロセスでは、電力ピークを集中させて高エネルギーのプラズマを形成することにより、かつてないレベルでコーティング素材をイオン化します。高度にイオン化された高流量の金属から、極めて高密度でほぼ完全にアモルファス状態のコーティング構造が生み出されます。
  • 高度な金属イオン化により、実現し得る最高の密着性が確保されます。シリコン添加により非常に高い硬度を実現したコーティングのスクラッチ試験では、120Nという極めて優れた結果が得られています。AlTiNをベースにしたFerroCon®のスクラッチ試験では、その値は最大130Nに達します。これにより、切削が非常に難しい材料についても加工可能となります。
  • 高度なイオン化により、非常に高密度で緊密なコーティング構造が実現します。こうしたきめ細かい構造はまた、高い硬度と靱性を備えています。HiPIMSを成膜に利用すると、コーティングは極めて均質に成長します。また、切削工具の形状が非常に複雑な場合でも、切刃の全周にわたってほぼ均一なコーティング厚となります。
  • HiPIMSはスパッタ・プロセスの一種です。ほぼあらゆる素材をスパッタリングできます。これは周期表の各元素をさまざまに組み合わせることにより、無限に多様な組成のコーティングを実現できるということです。
  • 極小径工具に適しています。欠陥が生じず、アンテナ効果もありません。HiPIMSプロセスはドロップレットを一切生じず、切刃に損傷や丸みを与えることもないため、極めて小さな工具にも利用できます。
  • 純HiPIMSモードで最大2µm/hの成膜速度により、優れた生産性を発揮します。

「新方式のコーティング、新種の切削材、そして形状面での新たな対応。HiPIMSのようなコーティング技術は、工具の耐用期間を延長する大きな可能性を示しています。」
VDMA精密工作機械工業会、Lothar Horn会長
2016年1月13日にフランクフルトアムマインで開かれたVDMA精密工作機械工業会の年次記者会見における発言

Arc

CVD

HiPIMS

表面
ドロップレット
粗い
滑らか
コーティング温度
500 °C
1000 °C
500 °C
最大 膜厚
4 µm
10-15 µm
12 µm
被膜の残留応力
高い圧縮応力
引張応力
低圧縮応力のための残留応力管理
被膜の靭性
高い
低い
非常に高い
簡単な製造
はい
いいえ(前駆体)
はい
柔軟性
わずか
なし
高い(全材料、全基質)

ベースはお客様のニーズ。
何を選ぶかはお客様次第です。

お客様の自社生産ラインに、当社のコーティング装置を組み込むことも可能です。

  • CC800® HiPIMSは、従来のDCスパッタ・コーティング・システムのあらゆる利点と、最新のHiPIMS技術が提供する可能性を兼ね備えています。CemeConのすべてのスパッタ・コーティング、市場で利用可能な事実上すべてのPVDコーティング、及びすべての純HiPIMSコーティングを自社で施すことができます。
  • CC800®は極めて経済的に運用できます。このシステムは、純HiPIMSモードで2µm/hの成膜速度と4~5時間の処理時間を実現し、最大1,800本の工具または5,000個の切削インサートを積載して処理可能です。
  • CC800® HiPIMSは、カスタム・メイドのプロセスを開発するのに最適な装置であり、市場における自社製品の差別化に役立ちます。
  • もちろん、CC800® HiPIMSは人間工学的で使いやすく、お客様の生産施設で効率的に使用できるように設計されています。

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当社のコーティング・センターでは、お客様の注文に応じてコーティング・サービスを行っています。

  • 高品質のコーティング
  • 世界最大級のコーティング・センターにおける長年の経験と、現場での専門技術者へのアクセス
  • 切削インサート及び軸物工具向けの専用生産ラインにおいて、お客様の工具を個別のニーズに合わせて専門的に処理

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